2008年9月8日月曜日

”的にあてにいくのではなく、的からあたりに来るようでなければならない”という考え方は、日本の弓術の考え方。西洋のアーチェリーのように、弓そのものに照準機やらなにやらをつけて精度を上げて、的を能動的に力技で狙っていく方法とはアプローチが違います。そもそも、的にあてたからって何なのか。なんで的にあてなければならないのか?そもそも的とは何なのか?的はソトにあるのではなく、ウチにあるのではないか。ウチにある的とは何かという問題と対面し、その的を射貫くことができたとき、結果としてソトの的も射貫けているのではないか。狙わずに狙う。無心なんだけど、ピシャリと射貫く。そんな態度でこのプロジェクトは進めていきたいのです。知らず知らずのうちに、習慣や思い癖、意図的に刷り込まれた情報などによって信じ込んでしまっている偽りの的ではなく、本当の的を見い出して射貫けたとき、その喜びは何にも代え難いものだと思うのです。

sir.g

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